特集 こうして変えたベッドサイドの環境
私はなぜ,どのように音環境に取り組んだか
服部 俊子
1
1淀川キリスト教病院看護部
pp.530-534
発行日 1999年6月1日
Published Date 1999/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905854
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私は集中治療室(以下,ICUとする)の音環境調査をデータベース化して病棟音環境の研究を行なっている.研究を開始した当初は,ICUのよりよい音環境を考察することを目的としていたが,ICUやその他複数の病棟における臨床経験によって,すべての病棟における音環境の考察へと,目標が広がってきた.というのも,ICUは医療器械を多く設置した空間である.そこには音が多く存在し,それらが反響する場でもあるため,ICUでの昔環境が改善されれば他の病棟でも可能な場合が多いからである.
ここでは,研究を進めるなかでの私自身の内面的な問い直しも含めて,私がなぜ,どのように病棟の音環境改善を見つめてきたかを紹介したい.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.