グラビア このひと'99
山本繁美さん—医療法人愛生会中央町温石病院訪問看護部—在宅看護は“かっぱえびせん”
やまもと しげみ
1
1中央町温石病院
pp.422
発行日 1999年5月1日
Published Date 1999/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905829
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顔のシミは“勲章”なのだと,山本さんはいう.太陽の下,地域に通いつづけた結果だから.
理想に燃えて在宅看護を選んだわけではない.病棟の看護婦であった3年前の春,前任者が受け持っていた患者宅をたまたま引き継いだ.嫁が唯一の介護者だったその家庭では,ポータブルトイレの介助方法にもその家のやり方があった.山本さんは自分でトイレ介助をしようとして,ふと,「これでよかったかな」と思った.そこではじめて,これまで何も考えずに看護をしていた自分に気づいた.
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