特集 変わる糖尿病患者教育—効果的な心理的アプローチ
心理的アプローチによる支援の実際—患者のセルフケア行動に注目して
川崎 友紀子
1
,
茂呂 香奈子
1
,
堀川 直史
2,3
1武蔵野赤十字病院M病棟
2東京女子医科大学神経精神科
3武蔵野赤十字病院精神科
pp.348-352
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905813
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はじめに
武蔵野赤十字病院では約5年前から糖尿病教育入院が行なわれている.このような教育入院では,その趣旨を理解していないまま入院する患者,セルフケア行動の重要性を知ってはいるがそれを実行することのできない患者,さまざまな心理社会的問題を持った患者などが多く,単に身体的な治療や知識の提供ばかりではなく,心理面や行動面からのアプローチも必要になる.当院では精神科医が治療チームに加わり,このような心身医学的アプローチを試みてきた.ここでは,患者のセルフケア行動を重視する考え方に基づくアプローチを行なった事例を紹介し,その支援の実際を報告する.
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