『カモメに飛ぶことを教えた猫』（ルイス・セプルベダ著，河野万里子訳，1998年）

ひとから離れたくなったとき

　先日，洋書の販売会社に勤務する方と知り合い，以後，その会社で取り扱う本を紹介するニュースレターを毎月送っていただいている．英語を簡単に読みこなすにはほど遠い私であるが，読んでみたい本が登場し，洋書に挑戦しようと決意したことは何度かある．しかし，すでに翻訳本が出版されていることも多く，結局，挑戦は延期されている．

　それにしても，最近の翻訳本登場の早さには驚くものがある．現地で話題になるやいなや翻訳され，近所の本屋で手に入れることができるのだ．わが国の翻訳家の方々が世界にアンテナを張り巡らし，活躍している様子を垣間見るようである．