連載 ベッドサイド徒然草
ナースに机はいらないの?
河井 和歌
pp.148-149
発行日 1999年2月1日
Published Date 1999/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905771
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顔で笑って心で泣いて
生活の援助という意味では,患者さんの介助が看護婦の一番の仕事というのはよくわかってるんですけど,頭と体が別の反応をするときもあります.たとえば,忙しい時間帯にトイレ介助に何回も呼ばれるとだんだんイライラするときもあります.「あと30秒でいいから待ってくれないかなあ」というぐらいの忙しさのときに,ナースコールで呼ばれて,トイレ介助をじっと2〜3分待つというのは結構たいへんです.こちらでやってしまえば簡単,と思うとなおさらです.
忙しいときに,おむつのなかをついみてしまって「あぁ,あたった」と思うのも同じです.おむつを変えて,シーツ交換もやらないとだめなときは,とても10分では終わらない.かといってそのままにしておくのも気持ち悪いだろうし,結局,顔で笑って心で泣きながらやっちゃいますよね.今すぐにやらなきゃいけない仕事もあるんだけど….
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