今日の視点
[対談]老人「医療」と「福祉」のあるべき姿を語る
横内 正利
1
,
今井 澄
2,3
Masatoshi YOKOUCHI
1
,
Kiyoshi IMAI
2,3
1浴風会病院診療部
2長野県医師会
3諏訪中央病院
pp.861-868
発行日 1991年10月1日
Published Date 1991/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903703
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本号の特集では「高齢化保健福祉推進10か年戦略」について取り上げた.近年,厚生省が矢継ぎ早に出してくる福視重視の政策に対して,医療機関には焦りのようなものがあるようだ.その1つの原因は,医療側が老人の医療と福祉についての,きちんとした概念を持ちえていないからではないかと思われる.そこでいま一度,老人「医療」と「福祉」を整理するためにこの対談を企画した.
このテーマについては,ちょうど横内氏が『日経ヘルスケア』の6号(1991年)に「有料老人ホームにおける医療—あるべき老人医療の縮図を見る」と題して非常に示唆に富んだ論文を発表している.また,今井氏が院長をされていた諏訪中央病院は,地域医療への積極的な取り組みに加えて,最近では老人福祉の領域にも踏み込んで医療・福祉の包括的な展開を図っていることでよく知られている.
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