研究と報告
医療における「癒し」・宗教における「癒し」—その共通点からみえるもの
関谷 由香里
1
1久留米大学大学院比較文化研究科
pp.789-793
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905911
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はじめに
近年日本において,アロマセラピーなど民間療法の技法を用いたヒーリングがブームとなっている.そして,医学界においてもホリスティック医学の運動が起こり,医療における「癒し」を目指す動きが広がっている.また看護界においても,アメリカをはじめとして「セラピューティック・タッチ」が看護治療のツールとして公認され,看護が「癒し」といった側面に大きく関与するようになりつつある.
さて,「癒し」とは一般的に病気やけがを治すこと,あるいは心の悩みを解消することを指している.したがって今日,「癒し」は医療が担うべき大きな役割の1つであるといえる.
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