連載 教えて!さいきん気になるあのコトバ・4
—今月のコトバ・フォーカスチャーティング—どんな記録方式でも,患者中心の看護ができることがいちばん大切です
川野 雅資
1
1杏林大学保健学部
pp.383-387
発行日 1998年4月1日
Published Date 1998/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905574
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護過程にそった記録方式
Q フォーカスチャーティングはどのような記録方式ですか.また,それはどこで生まれましたか.
A フォーカスチャーティングという看護記録の形式は,ミネアポリスのEitel病院において,1981年に開始されました.「フォーカスチャーティング」の商標は,Creative Nursing Management of Minneapolisと称されています.その方法は,Eitel病院の記録委員会前委員長であるSusan Lampeにより発展されました.ランピによると,Eitel病院ではPOSによるSOAPの記録システムを用いていたが,簡潔で意味のある記録にするためにフォーカスチャーティングの考え方を導入することになったといいます.3週間のパイロットスタディの結果,記録時間が平均30分も短縮され,患者ケアの受持ち人数は平均5.8人から6.4人に増えたそうです.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.