特集 フォーカスチャーティング—看護の中身が見える記録・2
継続した看護,そして医療を保証するために—フォーカスチャーティングへの取り組み
五藤 信子
1
,
佐々木 智子
1
,
青野 潤子
1
,
黒田 朋代
1
,
柳瀬 由賀里
1
,
神山 詩子
1
1一宮市立市民病院今伊勢分院看護部
pp.511-514
発行日 1996年6月1日
Published Date 1996/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905099
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はじめに
今日では,患者を全人的に把握したうえで,個別性を重視し,継続した看護が要求されるようになった.私たちはこのような充実したケアを行なうために日頃から,記録に費やす時間の短縮を図る必要性を痛切に感じている.同時に,本来看護記録には,患者の個別性・症状の変化・全体像が把握できるもの,そして看護の継続性がみえるもの,簡潔明瞭な記述であることが望まれる.
当病棟でも,記録の充実を目指し検討を重ねてきた.そこで1994年に記録システムを変更したが(後述),依然として次のような問題が残った.
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