特別記事
リハビリテーション科の診療に看護婦を!—リハビリテーション科医からの提言
椎野 泰明
1
1社会保険広島市民病院リハビリテーション科
pp.241-245
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905546
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寒くなってきたある朝,当院の外来担当婦長が「リハビリテーション(リハ)科に看護婦はいらない.理学療法士(PT)がみればいい!」と言った.その日からリハ科の外来診療に看護婦がいなくなった.筆者はあまりの青天の霹靂のためにどのような意味なのかわかりかねた.結局,病院で行なう障害者の診療に看護婦が不要ということらしい.後日そのことに気づいたのである.
確かに日本の多くの病院の理学療法室と作業療法室に看護婦はいない.それならばはたしてPT,作業療法士(OT)が看護の業務である「患者の療養上の世話」と「医師の行なう診療の補助」を行なえるのか.また彼らが学校でそのことを学んできたのか疑問である.看護婦の業務の専門性は何かと問いたくなる.
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