連載 老人を看る・2
痴呆ケアの新境地を拓く 病院における「グループホーム的ケア」の実践
pp.172-175
発行日 1998年2月1日
Published Date 1998/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905532
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老人ケアにおいて,痴呆老人のケアは1つの大きなテーマである.現在,多くの現場からの実践報告によって,ケアする側の対処によっては老人が落ちつき,「問題行動」といわれるものもおさまり,老人のQOLが高まることが明らかにされている.その具体的方法論については全国でさまざまな試みが行なわれている.
今回紹介する上川病院は,従来から質の高い老人ケアはどうあるべきかについて模索を続けてきた病院である.全国に先がけて「抑制をしないケア」を実践し,提唱してきた病院としても知られている.そして現在,「グループホーム的ケア」という方法によって,痴呆ケアにおける新境地を開拓して効果をあげている.それはどのようなものなのかを追ってみた.
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