特集 現場から語る准看問題
「准看護婦養成停止」と看護教育の課題—主として「移行教育」をめぐって
林 千冬
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.628-633
発行日 1997年7月1日
Published Date 1997/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905379
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はじめに
厚生省「准看護婦問題調査検討会」は昨年12月20日,「21世紀の早い段階を目途に,看護婦養成制度の統合に努める」ことを提言する報告書を提出した.「看護婦養成制度の統合」が,事実上,准看護婦養成の停止を意味することはもはやいうまでもない.
今回の「報告書」以降,特に准看学生の就労をめぐる問題に関しては,厚生省もすばやい対応を見せ,この3月24日には,養成機関での就労義務づけを禁止すべく「保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則」の一部改正と,「医療機関への勤務義務づけを禁止する厚生省・局長通知」が行なわれた.これらを真に効力あるものとするためには,今後,看護職者全体が,各地の准看学生の実情をしっかり監視していく必要がある.
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