特別記事
病院機能第三者評価活動の意義と効果①—病院機能評価事業運用調査を終えて
中野 夕香里
1
1財団法人日本医療機能評価機構
pp.463-468
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905343
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わが国においても,医療の内容やそれを支える病院組織,医師・看護職員に代表される医療従事者のあり方について,社会的に論議されはじめてからすでに長い年月がたつ.そして,近年ではさらに,それらの状況は,すべての病院で同じではなく個々の病院がいろいろな面で異なる状況にあることが認識され,社会においてはその状況を明確に示してほしいという要求が,医療現場においてはみずからをよりよい状況へ改善していこうとする自律的意識が高揚することになった.いわゆる,医療の質の管理,あるいは医療の評価の考え方である.
わが国の製造業における品質管理方法については,その優秀さが自他ともに認められている.その一方で,医療の質を評価し管理するということについての合意の形成に非常に長い年月が費やされてきたこともまた事実である.
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