特集 医療機能評価で病院はどうなる
病院運営と第三者機能評価
西村 昭男
1,2,3
1日本病院会
2日本医師会病院機能評価検討委員会
3医療法人社団日鋼記念病院
pp.639-642
発行日 1996年7月1日
Published Date 1996/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901853
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平成7年7月に日本医療機能評価機構が発足し,わが国においても医療の質の第三者評価の歩みが始まった.顧みると,羽田日本医師会会長の呼びかけによって「病院機能評価に関する研究会」が厚生省との共同事業として昭和60年に組織されてから,10年の助走を経て飛び立ち,試験飛行中ということになる.
米国では,JCAH (後にJCAHO)が1951年(昭和26)に活動を開始している.わが国は半世紀に近い遅れである.米国は助走に40年も費やしているので,わが国の10年間の実績は,評価に値するものといえよう.この遅れを取り戻すことは容易ではないが,米国とは医療の制度や文化が異なるわが国に最も適合する評価活動に向かう重要なマイルストーンとして平成7年が歴史に刻まれるであろう.
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