研究と報告
患者とナースキャップをはずした看護婦
柏倉 淑子
1
,
横田 三枝
1
,
伊藤 道子
1
,
沼田 彩子
1
,
鈴木 妙子
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院2病棟2階病棟
pp.290-294
発行日 1997年3月1日
Published Date 1997/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905307
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はじめに
私たちは,看護婦のユニフォームとして着用していたナースキャップ(以下キャップとする)に“かどがあり危険である”“輸液のラインに引っかかってしまう”などの問題提起を契機に,平成5年よりキャップについて検討することになった.検討の取りかかりとして,キャップに対する看護婦の全体的な意見を把握した.その後,一部の所属で実際にキャップをはずした上での意見をもとに,全体ではずしても大きな問題につながることはないと判断されたため,実施して意見を聴くことになった.
全体的な意見をまとめると「不要」という意見の方が多かったが,キャップをはずす上で問題となることを考えるため,「必要」とする意見を丁寧に検討することにした.必要とする理由を大別すると“心理面に関するもの”“髪型に関するもの”“患者とのかかわりに関するもの”に分けられた.
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