研究と報告
看護と「内なる治癒力」
芦田 千恵美
1
1大阪府立看護大学
pp.1144-1147
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905242
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はじめに
日本のNGOの1つであるAMIS D'AFRI-QUE(アフリカ友の会)の代表の徳永瑞子さんとの出会いは,2年前の夏の講演会だった.徳永さんはPWH/PWA(peoples living with HIV/AIDS)に対するケアと予防活動をしているAMISのことを話しながら,看護の本当の姿とは何か,患者に癒しをもたらすケアとは何なのか,と会場に集まった医療関係者に問いを投げかけた.彼女は,看護の始まりは手当てにあり,それは人間のもつ内なる治癒力を信じながら患者に寄り添うことだと言う.筆者は彼女の話に非常に感銘を受け,現地の活動に参加したいと思った.そして1年後の1995年8月2日,中央アフリカ共和国のバンギーに向けて飛び立った.
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