連載 私が癌看護に魅かれる理由・1【新連載】
自然治癒力を信じて
外京 ゆり
1
1ホリスティック京北病院
pp.566-567
発行日 1993年6月1日
Published Date 1993/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904296
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発端
故郷にいる父が,「左の腎臓に直径30ミリくらいの塊が見つかり,手術を勧められている」と電話をかけてきた.私は帰省し,主治医と会うことにした.
CTやエコー写真で見る塊が良性であることを願いながら,主治医に,「手術をしないで,食事やセルフコントロールで自然退縮させられないでしょうか」と尋ねた.すると,この中堅の外科医は,「手術後の病理結果を待たなければ断定できないが,十分に悪性でもありうるし,第一この大きさのものがあれば,日本中のどんな医者でも切るでしょう」と答えた.
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