連載 ほんとの話をしようよ—直子の車椅子探訪記・5
「人工呼吸器は私の大切なパートナーなの」—佐藤きみよさん 安岡菊之進さん
滝野澤 直子
pp.472-475
発行日 1996年5月1日
Published Date 1996/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905089
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ピンクの口紅
きみよさんは生まれてはじめての飛行機に乗って,札幌から2時間,バクバクっ子たちの待つ大阪へと飛んだ.
あれは昨年の5月.人工呼吸器をつけた子の親の会「バクバクの会」と,人工呼吸器をつけた子の在宅を支える会「なのはなの会」が呼びかけて大阪で開催された,人工呼吸器使用者の全国集会「輝きながら今を生きるために95」に出席するためだった.「バクバクの会」のバクバクというのは,アンビューバックの音にちなんだもの.バクバクっ子たちはみんな人工呼吸器をつけていて,寝たきりの子も多い.彼らが集まったようすは圧巻だった.
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