特別記事
高齢者を支える診療所の新しき風—あいち診療所の在宅医療システム—あいち診療所の活動概要/これからの訪問看護/リハビリの現場から/看護の現場から/介護の現場から
畑 恒土
1
,
藤村 淳子
1
,
平山 隆喜
1
,
岩田 志津香
1
,
磯村 鈴枝
1
1あいち診療所
pp.422-427
発行日 1996年5月1日
Published Date 1996/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905078
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プレハブ診療所
6年前プレハブの診療所を無償で貸していただくという幸せなスタートを切った私たちは「受け手になったときに安心できる医療システムの構築」という目標を掲げ,「在宅医療でどこまでできるのか,在宅療養中の患者,家族がなにを求めているのか」を知るために,2年間,患者か介護者が在宅医療を希望すれば在宅医療を開始し,健康保険の制限にとらわれずに,なんでも引き受けることにした.
その結果,訪問看護を毎日行なったり,プレハブの外来でデイケアを行なったり,畳を敷いてショートステイをしたりした.ボランティア同然に働くスタッフが患者に24時間体制でサービスしたのは言うまでもなく,ターミナルの患者の家で布団を用意されてそのまま朝まで帰れなかった看護婦もいた.
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