特集 子ども虐待予防
「あいち小児保健医療総合センター」という虐待予防システムと,保健師の新たな役割
山崎 嘉久
1,2
,
塩之谷 真弓
2
1あいち小児保健医療総合センター総合診療部
2あいち小児保健医療総合センター保健室
pp.24-28
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100004
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小児保健医療施設という新しい枠組みによる虐待予防システムの構築 山崎 嘉久
現在,わが国の虐待への取り組みは早期発見・介入のステップから,「発生予防から虐待を受けた子どもの自立に至るまでの切れ目のない支援」1)を目指した地域づくりへと移っているが,その実現には多くの課題が山積している.
当センターは,保健部門と医療部門を併せ持つ統合的な小児保健医療施設として,愛知県により2001年に開設された.虐待に対しては,虐待ネットワーク委員会を設け,医療的ケアから地域の関係者を交えたケース会議や,研修会を通じての地域支援や連携,さらには予防的な介入活動などを行っている.本稿では,小児保健医療施設という新しい枠組みの中で行われている当センターにおける虐待への取り組みについて述べる.
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