特集 がん患者の症状マネジメント
症状マネジメントのためのアセスメント用紙の開発—Memorial Symptom Assessment Scaleの検討を通して
近藤 まゆみ
1
1北里大学病院総合相談部
pp.214-221
発行日 1996年3月1日
Published Date 1996/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905031
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はじめに
がん患者のケアのなかで症状管理が大切な要素を占めていることは,前稿の説明で詳述した.患者の全体的なQOLを向上していくには,「痛み」の緩和だけでなく,これら複数の苦痛症状を正確に把握し,すみやかに治療・看護方針を決定することが必要と考えられる.そこでこの稿では,実際の症状管理を行なううえでのアセスメント方法に注目し,迅速かつ正確に症状を把握するための用紙の検討を目的とした.また,実際に患者の症状把握を行ない若干の考察を加えた.
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