特集 がん患者の症状マネジメント
患者により近づくためのアセスメント用紙の活用—KSASを使用した事例から
久野 多恵
1
1北里大学大学院看護学研究科修士課程
pp.222-224
発行日 1996年3月1日
Published Date 1996/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905032
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はじめに
「身体的痛み」,またはこれ以外の「吐き気,食欲不振,不眠,不安」などといった苦痛症状を持つ患者を,きっと誰もが看てきたと思われるが,私たちは,これらを苦痛症状として問題視してきただろうか.終末期ケアを考えていくうえで,これらの症状に対するマネジメントは,今後重要になっていくと思われ,実際の臨床の場で現在強く感じることである.
ここでは,北里大学病院緩和ケアチームが作成したKSASを実際に使用して症状マネジメントし,患者ケアに生かしてみた事例について述べることとする.
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