連載 当世フェミニン事情—ゆれる女性たち・3
瀕死のナルシスを愛しすぎた人
高畠 克子
1
1東京都精神医学総合研究所
pp.1090-1093
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904943
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ロビン・ノーウッドの『愛しすぎる女たち』(英題:Women who love too much,落合恵子訳,読売新聞社刊)を読んだことがあるだろうか?
もし書店や図書館でそれをぱらぱらとめくったことがあるとしたら,あなたはフェミニストセラピーに少なからず関心を持っていることになるだろう.そして,自分とそっくりだと思うなら,あなたはかなり嗜癖的人生に足を踏み込んでいると自覚してほしい.さらに,本を読んでフェミニストセラピーを受けようと思うなら,あなたは「愛しすぎる病」にかかっていて,いまここでなんとかしなければ,不治の病は進む一方かもしれない.
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