グラフ
—看護士歴30数年の教訓がグループホームづくりに結実した—痴呆老人ケアに新天地開く—函館あいの里の理念と実践
木村 松夫
pp.817-821
発行日 1995年9月1日
Published Date 1995/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904884
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老人介護の新しいスタイルとして「グループホーム」が注目されつつある.1960年代以降スウェーデンで発展した痴呆老人ケアのための「在宅型施設」というべき小規模施設がその原型である.これまでの規模の大きさを追求した施設づくりは,ともすれば老人を地域から隔離して生活させることにつながってきた.近年,ようやく老人が障害を負ってもなお,地域で暮らすことの大切さが認められ,そのために小規模な施設の有効性が見直されているのだ.
函館市の社会福祉法人・函館光智会が経営するシルバービレッジ・函館あいの里は1993年に設立,95年4月には厚生省のグループホーム調査研究施設のモデル指定を受けてい先駆的な施設である.
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