グラフ
看護教育の新天地—東京女子医科大学看護短期大学
pp.1-4
発行日 1970年3月1日
Published Date 1970/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906302
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東京新宿区河田町の一角は,ほとんど東京女子医大の各施設によってうめられている。医大校舎,総合研究所,附属病院,日本心臓血圧研究所,消化器病センターなどなど。いまなお新・増・改築の槌音も高いのだが,昨年4月,上写真のごとくしょうしゃな白亜の殿堂が誕生した。東京女子医科大学看護短期大学である。定員50名。その設立目的は「教育基本法及び学校教育法の趣旨に則り広く一般教養を高めるとともに看護に関する専門教育を受け,進展する社会に適応しつつ貢献できる女性を育成することを目的とする」とある。吉岡弥生先生の女子医大と,建学の精神を同じくする看護短期大学は,女性の自立と専門職業人としての活躍を大いに期待させる。
学生生活を拝見すると,やはり学校設備の完備されていることだ。VTRを装置した最新教授方式また学生演習が普段に綿密になされていること,図書室を最上階にはるか都心の街並みを下にのびのび研修・読書のできることなど,いわゆる看護婦養成ではさらにない大学の姿勢をうかがわせる。看護教育設備のレベルを,ぜひここまではもってゆけないかと考えさせられる。1回生はのびやかで明かるい。短大開学の先陣を切った学生たちの将来像をすえたのもしく想像させるものがある。
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