特集 精神科的問題をもつ患者と向き合う
精神科患者と看護のかかわり—一般科病棟から精神科に異動して
福士 千代
1
,
坂下 利香
1
1国立精神・神経センター国府台病院
pp.753-755
発行日 1995年8月1日
Published Date 1995/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904869
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当院は719床の総合病院で,そのうち精神科病床が324床あります.院内における看護婦の異動時よく出る声として,「精神科はらくだ」「一般科では体がつらい」など,また一方では「精神科の看護が好き」「精神科は診療の介助が少なく,看護婦としてやり甲斐がある」などがあります.しかし実際の精神科の看護では,患者と看護婦との信頼関係をいかに維持していくかが,とりわけ重要です前者のような考えで異動になった人には,注射や処置が少ないこともあり,看護がなかなか見えず,かえってきびしい状況が生じやすいようです.
以下に述べる内容は,他科からの異動により現在精神科病棟で活躍している看護婦6名(赤尾えり子,小林紀子,吉川広子,大嶺靖子,櫻井明美,原田有子,精神科の経験年数6か月〜6年)で話し合った,精神科疾患患者に対する看護婦の見方,姿勢(イメージ)の変化をまとめたものです.
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