ルポ&インタビュー 病院アレコレ見聞録
私的病院最初のホスピス医療に着手した東札幌病院
石谷 邦彦
1
,
紀伊國 献三
2
Kunihiko ISHITANI
1
,
Kenzo KIIKUNI
2
1東札幌病院
2筑波大学医学専門学群社会医学系病院管理学
pp.76-82
発行日 1986年1月1日
Published Date 1986/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208757
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札幌市の中心地から東へ地下鉄で20分,閑静な新興住宅地の一角に,2年半ほど前,150床の病院がオープンした.開設者は大学の少壮気鋭の研究者3人である.彼らのメインの研究テーマは"がん"であった.
周知のとおり"がん"は死因の首座を占めている.早期診断技術の進歩により,治癒率は上昇したとはいえ,未だ"不治"の観は否めない.彼らはそうした患者の"救済"に立ち上がった.それも,自分たちの学んだ最新の医学知識を楯に,"人間としての温かさ"を剣として…….
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