院内倫理委員会・4
東札幌病院
石川 邦嗣
1
1医療法人東札幌病院
pp.448-449
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902108
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わが国においても,近年,医学の進歩に伴い,脳死,臓器移植,尊厳死,体外受精,遺伝子治療などといった人間の生と死にかかわる様々な問題が生み出され,さらに欧米流の患者の権利意識が高まってきて,医の倫理についての見直しが迫られてきている1).
特に,今日,なお,予後不良の疾患である癌の医療においては,患者の意思の尊重と人権の保護に基づいた倫理感がいっそう強く求められ,末期医療,インフォームド・コンセント,告知,尊厳死,安楽死などの問題をはじめとし,生死をめぐる多くの問題が切迫したかたちで提起されている.
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