特別記事
高齢者ケアプラン—看護現場に生かせる“高齢者版看護診断”
鎌田 ケイ子
1
1東京都老人総合研究所看護学部門
pp.488-493
発行日 1995年5月1日
Published Date 1995/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904814
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はじめに
わが国の看護界を,「看護診断」が席巻している.しかし,そのかけ声のわりには現場からは,「よく理解できない」「日本の現場に合わないところがある」といった苦情があり,看護診断に翻弄されているのが現状のようである.
「診断」というからには,誰が使っても同じ答えが出なくてはならない.それなのに,どのように考えてよいのか分からなくては,診断としては妥当性を欠くと言わなくてはならない.現場で混乱を招いている理由は,わが国に紹介されている看護診断が,その枠組みは示されていても,個々のケースに適用するための,客観的な判断基準が示されていないことにある.
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