連載 看護相談学のすすめ・5
看護相談とカウンセリング
広瀬 寛子
1
1東京都精神医学総合研究所医療看護研究室
pp.1038-1042
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904682
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
過去4回にわたって,宮本が看護相談学をめぐる構想について,看護婦を対象として行なった調査データのKJ法による分析を中心に考察してきた.
今回から4回は,宮本に代わって広瀬が担当する.私はこれまで,看護の中にカウンセリングを導入して看護独自の実践を構築することに関心を持ってきた.看護相談を行なう時にもカウンセリング的姿勢は役に立つと考えられる.これは,宮本が前回に述べた,看護相談の専門性の内容の中の,対人関係技法の側面から見た場合である.これから4回にわたって,看護相談のカウンセリング的機能に焦点をしぼり,看護の中にカウンセリングを導入していくことの問題点や注意点,可能性,さらに,看護相談から発展した看護カウンセリングについて述べていきたい.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.