連載 看護治療学序説・3
看護治療学における臨床手法の分類
早川 和生
1
1近畿大学医学部公衆衛生学
pp.356-357
発行日 1994年4月1日
Published Date 1994/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904517
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看護治療学の急進展
ボストン大学看護学部のMellow博士に始まる看護治療学の流れを,急速に拡大させたその起爆力ともなったのは,1980年代のアメリカにおける看護診断の興隆でした.この1980年代のアメリカにおいて,看護治療学上特筆すべき本が2冊出版されています.それは,1985年に同時に出版された,M.Snyder博士(ミネソタ大学看護学部)の“Independent Nursing Interventions”およびJ.McCloskey博士(アイオワ大学看護学部)等の“Nursing Intervention”です.両博士とも高名な看護研究者で,日本でも広く名が知られています.これら2冊とも大きな反響があり,すでに改訂版が出版され,内容が大幅に充実されました.改訂版は,日本語訳が近々出版される予定です.
看護治療学における臨床手法の分類については,アメリカ各地で分類研究が急ピッチで進められています.活発なグループだけでも5〜6チームあり,研究作業と臨床手法の開発を進めています.
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