連載 [インタビュー]第一線に飛び出した修士ナースたち・11
老人病院で院内教育プログラムを刷新
山里 千栄子
1
,
井部 俊子
1初富保健病院
pp.1024-1026
発行日 1993年11月1日
Published Date 1993/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904401
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病棟の隅に追いやられる老人患者
井部 山里さんとはかつて聖路加国際病院の内科病棟で一緒に働きました.現在は老人病院でお勤めですが,いわゆる急性期の総合病院から老人病院へと,関心が変わっていったのですか.それとも1つの延長線上にあったのですか.
山里 一般病棟では,老人患者の多くが慢性疾患,脳梗塞の後遺症で,急性期は他の施設で過ごし,在宅あるいは長期慢性的な施設に移るまでの一時的な入院です.いつまでもそこにいられるわけでもなく,かといって行く先も見つからない,見ているとまるで肩たたきに遭うような現実が,いつも気にかかっていました.ところが当時は業務量が増える一方だったため時間をかけてかかわることができませんでした.
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