連載 カラーグラフ
生体のメカニズム・22
[消化・吸収の生理・2]
「胃潰瘍」の治療法から学ぶ—胃液分泌のからくり
大橋 俊夫
1
TOSHIO OHHASHI
1
1信州大学・第一生理学
pp.868-871
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904363
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今月号では皆さんもよくご存じの「胃潰瘍」という病気を取り上げて,その病態や治療法について触れながら胃の働きについて,理解を深めてもらいたいと思います.
食べたものを吐いた時のことを思い出してください.口の中が酸っぱくなり,吐いたものも酸っぱく匂っていますね.これは,胃壁から分泌されている液体がとても強い酸(塩酸)を含んでいるためなのです.
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