今月の主題 胃液分泌の基礎と臨床
座談会
胃液分泌の基礎と臨床
岡部 治弥
1
,
福田 守道
2
,
井上 幹夫
3
,
石森 章
4
,
三好 秋馬
5
,
柚木 一雄
6
1九大勝木内科
2札医大癌研
3九大桝屋内科
4東北大山形内科
5京大脇坂内科
6鹿児大佐藤内科
pp.371-385
発行日 1967年3月25日
Published Date 1967/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110483
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1.基礎の部
司会(岡部) では私せんえつでございますが,“胃液分泌の基礎と臨床”ということで御造詣の深い先生方にお集りいただきましたので聞き出し役として,司会させていただきます.基礎と臨床ということになりますと非常に広いもんですから,どういうふうに持っていくか,私,ちょっと戸惑っているんですが,一応,基礎ということになりますと,生化学的,または生理学的な面で,之又広い領域で,いろいろ問題があると思うんです.例えば胃液がどうして分泌されるのか,それからそれを促進するものは何か,または抑制するものは何か,そして胃液の成分は?,というふうなことがあるんですが,先ず,長年こういう面をやっておられます和田先生の所でこの面の仕事をされた札大癌研内科の福田先生に1つこの胃液の成分を,Two component theory(2っの構成成分)ですか,Parietal componentとNonparietal componentと言われておりますが,この2つにわけて少し説明をしていただきたいと思います.
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