特集 危険な画像所見—ぬかりはないか? ②−循環器・頭頸部編
【頭頸部5】頸椎損傷
右田 貴子
1
,
石原 晋
1
1広島県立広島病院救命救急センター
pp.749-754
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904021
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
疾患の概要
交通事故や墜落等により後頭部や顔面に強い外力が加わると頸部が過屈曲や過伸展をきたし,頸椎・頸髄損傷を生じる.回旋や垂直方向の力によることもある1).好発部位は環軸椎や下部頸椎である.
救急隊員には頸椎損傷の重要性が広く認識され,頸椎損傷が否定されるまでポリネックやバックボードで頸部を保護して搬送するようになった.医療機関搬入後も損傷の部位・程度を把握し,損傷部位に不必要な負荷をかけて二次損傷を生じることを避けなければならない.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.