視座
上位頸椎損傷の特徴
池田 亀夫
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
pp.979
発行日 1971年12月25日
Published Date 1971/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904620
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最近,交通災害の激増に伴い,上位頸椎損傷は増加の傾向にある.
従来,上位頸椎損傷は一般に稀なものと考えられ,頭部(脳)と脊椎(脊髄)の移行部という特殊条件もあつて,下位頸椎損傷に比較して実験的,臨床的研究や報告は極めて少ない.死亡率は正確なことはいえないが,昔は90〜50%という高率な報告がみられたが,その後漸減し,昨今では4〜10%といわれている.
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