Japanese
English
特集 脊椎外傷—早期の病態・診断・治療—(第7回脊椎外科研究会より)
頸椎損傷の治療成績
Result of treatment of cervical spine injuries
山田 博隆
1
,
加藤 文雄
1
,
林 弘道
1
,
岩崎 三樹
1
,
岡村 博道
1
,
中越 直樹
1
,
松田 弘彦
2
,
塚本 創一郎
3
Hirotaka YAMADA
1
1東京警察病院整形外科
2公立昭和病院整形外科
3共立蒲原病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Tokyo Metropolitan Police Hospital
pp.343-346
発行日 1979年4月25日
Published Date 1979/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905886
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はじめに
頸椎損傷は転落,交通事故などの不慮の事故により発症し,加えられた外力の方向および頸椎の肢位により多彩な病像を示す.したがつてその治療にあたり,骨折,脱臼または異常可動性の有無,損傷の高位,および合併する神経損傷の程度に応じた適切な加療が必要である.
なかでも高度の脊髄損傷を伴つた症例では,呼吸機能障害,ショックなどにより生命の危険をきたす場合が多く,また生命の危険を脱しても,四肢麻痺,膀胱直腸障害,褥創の併発などにより社会復帰は困難となる.そのうえ受傷年齢が青壮年に集中しているため,社会的な影響も大きい.
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