現場から アイデア
いろいろな杖に対応できるマジックホルダー
菊池 幸代
1
1総合花巻病院南3病棟
pp.94-97
発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903892
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はじめに
私たちの病棟は,60床余りの整形外科を主体とした眼科,耳鼻科,形成外科,泌尿器科の混合病棟です.整形外科という特殊分野に加え高齢化が拍車をかけ,入院中に松葉杖やステッキ杖を使用する患者さんが多数います.患者さんの歩行時に大切な補助的役割を果す種々の杖ですが,使用しない時に置いておく場所は意外になく,また,歩行訓練のために出かける際にも,松葉杖のような大きな杖を一緒に持ち運ぶのには苦労します.視界の悪くなる夜間には,杖を取り扱う際に誤って倒してしまい,大きな音をたてて同室患者さんに迷惑をかけてしまう等の問題がありました.そこで,当病棟では,安全・安楽に杖を使用していただくため1997年から研究を重ねて創意工夫をしてきた結果,「いろいろな杖に対応できるマジックホルダーの考案作製とその評価」と題し2001年9月,日本看護学会(成人看護Ⅰ)にて発表し,たいへん多くの方々からの関心を得ることができましたので紹介します.
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