招待席
竹中文良—がん患者が本音で語り合える場所—創設から1年,ジャパン・ウェルネスの展望
竹中 文良
1
,
川島 みどり
2
1ジャパン・ウェルネス
2健和会臨床看護学研究所
pp.1-5
発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903882
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——ジャパン・ウェルネスの立ち上げから1年,その活動については追々うかがうとして,まず外科医である先生がこうしたがん患者のメンタルを支える組織を立ち上げようとされたきっかけをお話しいただきたいと思います.
竹中 30年程前,外科医はとにかく手術を拡大することによってがんを治そうとしていました.たとえば乳がんの手術でも,徹底的に手術で取ることを考える.鎖骨を外して取ったり,胸骨全部を切って,胸の中のリンパ節まで廓清した.そういう時代が20〜30年続いて,どうもいくら拡大してもあまり成績が良くならないのではないかという反省が出てくるようになりました.
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