連載 図解—知っておきたい病態生理・22
白血病の病態生理
西崎 統
1
1聖路加国際病院内科
pp.959-964
発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903834
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一昔前までは,不治の病とされていた白血病.最近は,分子遺伝学の発達で病型分類もより明確となり,次々と開発される化学療法剤とその組み合わせの工夫で,完治する率も昔とは比べようもないほど高くなってきました.白血病の治療は,主に専門病院で行なわれるため,大多数の看護婦さんは自分たちには縁のない病気と考えがちです.しかし,白血病は,専門的な治療の開始が早ければ早いほど根治の可能性も高くなります.その意味では,白血病が疑われる患者さんをどう発見し,専門病院にすばやく送るかは,看護婦さんにもぜひ知っておいてほしい知識なのです.
そこで,今回は成人の急性白血病を中心に、白血病の病態生理を勉強してみましょう.
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