連載 やわらかいからだのはなし・3
雌(メス)の身体
北澤 一利
1
KAZUTOSHI KITAZAWA
1
1北海道教育大学(健康管理政策論)
pp.974-977
発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903838
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いやされぬ病
女だからという理由で,なぜ家事を負担しなければならないのか,と女性たちはいいます.時代が急激に経済的発展を遂げた後の話です.次第にうつ病に陥る女性が多く現われました.
1885年,キャロット・パーキンスは天使のようにかわいい女の子を産みました.赤ちゃんを抱き上げ,感激で涙が「胸にこぼれるように」落ちました.しかし数年後,医者はキャロットが神経衰弱であると告げます.出産から数年後,彼女は倦怠感と無気力から抜け出せなくなり,ある種の精神的な麻痺状態に陥ったのです.
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