特集 病院枕を分析する
病院における頭部枕の適合性の検討
柳 奈津子
1
,
小板橋 喜久代
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.505-511
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903746
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はじめに
入院患者の多くは,臥位姿勢をとっている時間が長いため,寝具の快適性を高めることが重要である.寝具の中でも枕は人々の生活においてかなり注目され,実に多くのデザインや材質が検討されており,高さ,材質,形,フイット感などの工夫がされている.しかし,病院の枕においては,それらについての適合性が十分検討されているとはいい難い.本稿では,筆者らの過去2回にわたる病院枕の実態調査と改良枕の検討1,2)から,患者の枕へのニード,頸椎弧の深さによる適合を検討し,今後の課題について考察してみたい.
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