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太りすぎと高血圧
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.50
発行日 1979年1月10日
Published Date 1979/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205980
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わが国の死因をみると,その第1位を占めるのが脳血管疾患で高血圧症と密接な関係が指摘されて来ている。従って高血圧症の早期発見とその治療や,さらに予防的な処置は死亡率を低下させる上で重要な課題といえる。
最近Stamlerら1)は,1973年から1975年にかけてアメリカ42州で100万人にのぼる住民血圧検診を行なったが,それによると収縮期・拡張期血圧とも人種・性別とも年齢がたつにつれて上昇し,男性が女性よりも高い傾向を示していた。拡張期血圧90mmHg以上を高血圧とすると,その頻度は白人女性でみると20歳以下3.14%,20代6.95%,30代14.12%,40代23.91%,50代30.64%,60〜64歳で32.0%と明らかに増加し,95mmHg以上でみると20代で2.32%,60〜64歳で14.86%と年齢がたつにつれて徐々に増加した。さらに110mmHg以上の頻度をみると,20代0.41%であるが,60〜64歳で3.15%と同様に徐々に増加の傾向を示している。
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