特集 —新世紀前夜—いまこそ21世紀の看護を語ろう
【私にとっての看護の3大課題】
1.コンサルテーション能力の育成 2.看護実践能力の査定 3.医療事故
岡部 恵子
1
1滋賀医科大学医学部看護学科
キーワード:
21世紀の看護
,
意思決定
,
決断の基準の明確化
,
看護問題の共有
Keyword:
21世紀の看護
,
意思決定
,
決断の基準の明確化
,
看護問題の共有
pp.1104-1105
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903620
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なぜ重要なのか
コンサルテーション能力の育成
いま看護職者に欠けているのは,全体像の把握あるいは,トータルにものごとを処理するための判断力ではないかという気がします.どうしても目先のことに目を奪われてしまい,目先の困難事の解決に気を奪われてしまいがちです.管理者はもちろん,スタッフもまたコンサルテーション能力を磨き,クリティカルパスを押さえながら,将来の目標に向けて現実の困難を乗り切る勇気を持てるようにする必要があると考えます.ウィーデンバックは,臨床看護という場につきまとう限界に〈専門職上の限界〉〈場所的限界〉〈法的限界〉〈個人的限界〉をあげています.コンサルテーション能力とは,ウィーデンバックのいう限界性の認知につながるのではないかとも考えます.そのためには,もっと広い視野でものを考えていける教育が求められると考えます.
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