巻頭グラフ かお
武田宜子さん—横浜市立大学看護短期大学部 整形外科のスペシャリストナースを育てたい
たけだ よしこ
1
,
本誌
1横浜市立大学看護短期大学部
pp.692
発行日 2000年8月1日
Published Date 2000/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903519
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笑顔を絶やさない人である.それでいて,実にきっぱりと持論を述べる,武田宜子さん,今年4月に旗揚げした日本整形外科看護研究会の会長を務める.「臨床の方にどんどん参加してもらい,整形外科看護のレベルアップを図りたい」と意欲的だ.
同会設立の経緯は,98年に徳島大学で開かれた整形外科看護国際フォーラムにさかのぼる.主催者の井形高明氏(前徳島大)の呼びかけによって,フォーラム終了後に武田さんを含む10名の看護婦が米国整形外科看護婦協会(NAON)の研修会へ派遣されることになった.「日本にもNAONのような組織が欲しい」という井形氏の意向を受けた落合芙美子氏(日本リハビリテーション看護学会会長)が,その中心となりうる人物として白羽の矢をたてたのが武田さんだったというわけだ.翌年,研修会の参加者を中心に準備委員会が発足し,今年の発会へといたった.「関心領域がリハビリテーション看護学なので,整形外科看護と限定された領域で活動することに躊躇がなかったわけではありません.でも,看護部の人事がどんどんジェネラリスト育成の方向で動いていくなかで,診療科単位での看護の質を確保する,という仕事に魅力を感じました」と話す武田さん.
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