フロントライン・2000 ターミナル
医療者・患者家族の癒しにつながるデスケースカンファレス
沼澤 佐代子
1
,
宮本 佳代子
1
,
須藤 礼子
1
1総合病院土浦協同病院地域がんセンター2階病棟
pp.534-538
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903486
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私たちがデスケースカンファレスを始めた理由
悪性疾患の患者のケアにおいて,「死」はさけて通れないものであり,私たち医療者は日常的にそれを経験し,目のあたりにしている.とくに患者とのかかわりが深いほど,患者が亡くなったときに受ける痛手は大きい.
だが,そういった個々人の想いは,日常業務の忙しさの中で時間の経過とともに,それぞれの中にしまい込まれ,自身で整理され,知らず知らずのうちに気持ちが切り替えられていく.しかし,ときにはそのつらかった体験が個々人の中で蓄積され,バーンアウト症候群などの状態に陥ることもしばしばあるといわれている.
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