特集 ターミナルケアを考える
北里大学病院における病棟枠を越えたターミナル・ケース・カンファレスの試み—北里大学病院TCCメンバー有志
油谷 和子
1
,
小澤 美和
2
,
佐藤 喜一郎
3
,
法 由美子
4
,
礒本 明彦
3
,
北山 玲子
5
,
鈴木 智子
6
,
的場 元弘
7
,
大原 留美
8
,
佐々木 芳子
9
,
堤 邦彦
10
,
林田
1北里大学病院外科病棟
2北里大学病院小児科
3北里大学病院精神科
4北里大学病院
5北里大学病院外科病棟
6北里大学病院耳鼻咽喉科
7北里大学病院麻酔科
8北里大学病院内科病棟
9北里大学病院呼吸器内科・胸部外科病棟
10北里大学病院救命救急医学科
pp.1067-1076
発行日 1988年11月1日
Published Date 1988/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922126
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北里大学病院では1986年9月,病棟枠を越えた自主的な研究会「ターミナル・ケース・カンファレンス」(以下,TCCと略す)が発足し,これまでに9回にわたるカンファレンスを重ねながら,ターミナルケアへの理解を深めてきた.院内に掲示をして公開カンファレンスとした2-7例目のカンファレンスでは,院長,学部長や教授,婦長等をはじめ回を重ねるごとに参加者も増え,職員や学生(医学,看護)のこの分野への強い関心がうかがわれた.
8例目以降は,より議論を深めたいというメンバーの希望もあって,公開掲示をせずに定例会形式をとっているが,看護職,医師,MSW,臨床心理士といった多彩な職種が参加し,職場(病棟),職種の枠を越えた自由な雰囲気の中でケースカンファレンスが行なわれている.
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