巻頭グラフ かお
坂入和也さん—茨城県立支部病院看護士—いろいろチャレンジしたい、5年目の「悩み」
さかいり かずや
1
,
八木 保
1茨城県立友部病院
pp.192
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903415
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高齢者中心の精神科病棟で働いている坂入さんは,入職した4年前からほぼ月1回,「友部病院児童・思春期勉強会」に参加している.この会は,医師,看護婦・士,地域の小・中・養護学校教員が毎回15人ほど集まり,どのように連携したら心の病をもった子どもたちが将来のハンディにならない形で地域・学校に帰れるかを,ケーススタディで学びあっている.直接病棟の仕事に役立たなくても,とくに参加者の多い学校教員からの刺激は「患者さんとのかかわり方など,仕事の幅を広げてくれる」という.
もともと教育に関心があり,仕事を続けながら教員免許を取得すべく大学の通信課程で教育学を専攻,あとは卒論を残すのみの坂入さん.「最近“生きる力”ということが学校現場でいわれているが,それを実体験から一番伝えられるのは医療者.看護職がもっと学校現場にいたらいいのに」と考えている.
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