連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第205回
茨城県立こころの医療センター
佐藤 基一
1
1株式会社久米設計 医療福祉設計部
pp.160-165
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102211
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茨城県立こころの医療センターは,2011年3月末まで茨城県立友部病院として半世紀以上の間,日本の精神医療に多大なる貢献をしてきた.県内精神科医療の基幹病院である友部病院は1960年創立以来,社会復帰促進を念頭に置いた積極的な開放的治療に取り組み,2005年7月には児童・思春期専門病棟「つくし」を開設するなど,意欲的な精神医療を行い,当時「東洋一」と称された歴史ある精神病院である.
1960年に整備された病棟群は,広大な敷地に点在配置され,豊かな療養環境が整備されていた.しかし分棟であるが故の不便さや,建物の老朽化,より積極的な治療へと進化した精神科医療への施設的な対応の必要性などから改築となった.
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