特別記事
看護における臨床・研究・教育の統合—茨城県立医療大学の取り組み
野々村 典子
1
1茨城県立医療大学茨城県立医療大学附属病院
pp.52-57
発行日 1998年1月1日
Published Date 1998/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905507
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ユニフィケーション(Unification)は,わが国の看護界では,これまでいくつかの試みはあったものの,確立したシステムとして取り組まれた例はない.看護におけるユニフィケーションとは,看護サービスと教育と研究の責任が1つの管理系統に所属し,教育およびサービスに携わるすべての看護職を,臨床,教育,研究活動に取り込むことにより,看護は最良のものとなり,また学生は真に専門的なケアをめざす姿勢を身につけるようになることを目的としたモデルである1).
茨城県立医療大学と附属病院では,このユニフィケーションを基本構想の時点から大きな柱として掲げ,病院オープン当初から実践してきた.おそらくわが国では初めての本格的な取り組みであろう.
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